演算子
演算子の種類と使い方を学びましょう。
プログラミングでは演算子は欠かせません。 プログラミング習得には、 演算子の使い方をマスターすることが大事です。 ここでは、php で良く利用する演算子を解説しています。
演算子とは
演算子とは、値や変数や文字列や式に対して、何らかの操作を行う命令のことです。 行う操作の種類によって、以下のように分類されます。
- 代数演算子
- 結合演算子
- 代入演算子
- 比較演算子
- 実行演算子
- 論理演算子
代数演算子
代数演算子は、足し算、引き算、かけ算、割り算を行うための演算子です。 当然ですが、引数は数値になります。 「文字列かける文字列」などという演算は行うことができません。
割り算の場合だけは注意しましょう。 割り算の場合は、割った結果がほしい場合と、余りが欲しい場合とで、 書き方が異なります。 「10 / 3」なら、3 になります。 「10 % 3」なら、1 になります。
演算子 | 意味 |
---|---|
+ | 足し算を行います。 |
- | 引き算を行います。 |
* | かけ算を行います。 |
/ | 割り算を行います。 |
% | 割り算を行い、余りを求めます。 |
結合演算子
結合演算子は、文字列を結合する命令で、 「.」(ドット)を利用します。
演算子 | 意味 |
---|---|
. | 文字列を結合する。 |
$family_name = "田中" ; $first_name = "太郎" ; print $family_name . $first_name ;
代入演算子
代入演算子は、「=」記号を用いますが、これは左辺と右辺が等しい、 という意味ではありません。 php では「=」は左辺に右辺を代入します(他の言語でもほぼそうなっています)。 なお、「左辺と右辺が等しい」は「==」と、 イコール 2 個で表します(比較演算子を参照)。
演算子 | 意味 |
---|---|
= | 代入を行います。 |
+= | 左辺に右辺を足します。 |
-= | 左辺から右辺を引きます。 |
*= | 左辺に右辺をかけます。 |
/= | 左辺を右辺で割ります。 |
%= | 左辺を右辺で割り、余りを求めます。 |
.= | 左辺に右辺を付け加えます。 |
単純に代入するのはわかりやすいですが、 後のは慣れないとわかりにくいかもしれませんね。 下の例では、「+=」は左辺に右辺を足すわけですが、 もともと 10 だったところに、5 を足して、合計 15 になります。
$value = 10 ; print $value += 5 ;
なお、以下のように「=」を用いて書いても、同じ結果が得られます。 普通の算数ではおかしな式に見えますが、 右辺は「元の値(10) に 5 を足したもの =15」になり、 それを左辺に代入するので、結果は 15 になります。
$value = 10 ; print $value = $value + 5 ;
さらに、「1 を足す」「1 を引く」という操作は良く利用するので、 これらの操作はそれぞれ、「++」「--」と書くこともできます。
「変数++」と「++」を変数の後につけた場合は、 順に解釈されるので、まず変数を表示して、「1 を足す」が実行されます。 したがって、足す前の数値が表示されます。 「++変数」と「++」を変数の前につけた場合は、 順に解釈されるので、まず「1 を足す」が実行され、その後変数を表示します。 したがって、足した後の数値が表示されます。
$value = 10 ; print $value++ ; 表示は 10 print ++$value ; 表示は 11
比較演算子
比較演算子は、2つの数を比較して、 条件を満たす場合は「真」、条件を満たさない場合は「偽」を返します。 代入演算子と異なり、変数の中身には何も作用しません (変数の数値は変化しない)。
演算子 | 意味 |
---|---|
== | 両辺が等しければ真になります。 |
=== | 変数の型を含めて、両辺が等しければ真になります。 |
!= | 両辺が等しくなければ真になります。 |
!== | 変数の型を含めて、両辺が等しくなければ真になります。 |
< | 左辺が右辺より小さければ真になります。 |
> | 左辺が右辺より大きければ真になります。 |
<= | 左辺が右辺より小さいか等しければ真になります。 |
>= | 左辺が右辺より大きいか等しければ真になります。 |
実行演算子
シェルコマンドを実行します。 `(バッククォート)で囲まれた部分がシェルで処理されます。 サーバによっては利用できないことがあります。 また、実行を許可する場合は、セキュリティに十分ご注意下さい。
演算子 | 意味 |
---|---|
` | 囲まれた部分をシェルコマンドで実行します。 |
論理演算子
二つの式の間に記述します。 左右の式が成り立つかどうかを調べ、 結果に応じて「真」または「偽」をかえします。 なお、否定「!」は式が一つだけです(「!」の後ろに記述する)。
演算子 | 意味 |
---|---|
and | 両方が成り立つ場合に真になる。 「&&」という表記でも良い。 |
or | 一方または両方が成り立つ場合に真になる。 「||」という表記でも良い。 |
xor | 一方が成り立つ場合に真になる。 ※両方が成り立つ場合は偽になる。 |
! | 成り立たない場合に真になる。 |
どの演算子もプログラミングで良く利用するものです。 しっかりマスターしましょう。
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