vimでカット、ペースト

テキスト編集に必須のコマンド

vimエディタでテキスト処理を行うときに必要なコマンドの解説です。

カット、ペースト

vimエディタでは、テキスト編集で良く利用するコマンド、 カット(切り取り)、コピー、ペースト(貼り付け)などがキー操作で素早くできるようになっています。

x

カーソル上の1文字を切り取ります。

dd

カーソルのある1行を切り取ります。

dl

カーソル上の1文字を切り取ります。

dw

カーソル上の文字を含む1単語を切り取ります。 日本語の場合は正しく単語を取り出せないことがあります。

dは、指定した分だけ切り取る作業を指示します。 ddは特別に1行削除を意味しますが()、他のコマンドは、2つめのキーの指示する長さだけ切り取ります。 lは1文字を意味し、wは1単語(word のw)を意味します。 単独ではlは1文字分移動、wは1単語分移動なので、覚えやすくなっています。

コピーは、以下のコマンドを用いることで行うことができます。

yy

カーソルのある1行をコピーします。

yl

カーソル上の1文字をコピーします。

yw

カーソル上の文字を含む1単語をコピーします。 日本語の場合は正しく単語を取り出せないことがあります。

カットもしくはコピーで選択した文字列は、別の位置でペーストすることができます。 ペーストは、以下のコマンドを用いることで行うことができます。

p

カーソルの直後にペーストします。

P

カーソルの直前にペーストします。

行をペーストする場合は、pはカーソルの下の行にペーストし、Pはカーソルの上の行にペーストします。

ビジュアルモード

複雑なコピーペーストを行う場合、正しく選択しているか確認してから実行したくなるでしょう。 そのような場合は、ビジュアルモードを利用します。

v

文字単位で範囲指定します。

V

行単位で範囲指定します。

ctrl-v

矩形(長方形)で範囲指定します。

領域の指定方法は、カーソル移動と同じで、h,j,k,lやw,bなどが使用可能です。 領域を選択した後、dでカット、またはyでコピーができます。 [ESC]を押すと、何もしないで元に戻ります。