変数
プログラミングの基本、変数について学びましょう。
プログラミングに変数は欠かせません。 入力されたデータなど、内容が変わる値やテキストを保存し、 プログラムの別の場所で利用するときに必ず利用するのが変数です。
変数の表記
PHP の変数の表記方法は、C言語に似ています。 C 言語を学んだことの無い方や、 プログラミングがはじめての方もおられるでしょうから、 ここでしっかり押さえておきましょう。
- 最初が $(ドルマーク)で始まる。
- アルファベット、数字、_(アンダースコア)が使用できる。
- ただし、数字はドルマークの直後に来てはいけない。
- 変数の型を定義する必要がない。
型については後で説明するので、 まず、変数の書き方を確認しましょう。
(1) $title (2) $_data (3) $24hour (4) $request-data (5) $mail_address01
上の変数の書き方のうち、正しいのは(1)(2)(5)です。 (3)は $ の次が数字になっているので正しくありません。 数字は $ の次で無ければ、(5)のように使用できます。 (4)は -(ハイフン)が入っているので正しくありません。 _(アンダースコア)は使用できますが、他の記号は一切使用できませんので、 注意しましょう。
値の代入
変数には、当然ですが値を代入することができます。 =(イコール)を用いて、= の左側に変数、右側に代入する値を記入しましょう。 算数のイコールは左右が等しいという意味でしたが、 プログラミングの場合は代入に利用します。
(a) $mail = "abc@xyz.com" ; (b) $value = 35 ;
文字列を代入するときは、(a) のように、"(ダブルクォーテーション) で括ります。 数値を代入するときは数値をそのまま書くだけです。
= の右側に、左側の変数を用いることができます。 一見非常に変な式に見えますが、 良く利用するので、使い方をマスターしましょう。
$value = $value + 1 ;
= の意味を解釈していくと、$value に $value + 1 を代入することになりますが、 これは $value の値を 1 増やす操作を表します。 カウンタのように、数を数えるプログラムで良く利用されます。 上の例では 1 づつ増えていきますが、 数字を 10 にすれば 10 づつ増やすこともできますし、 - 1 とすれば 1づつ減らすこともできます。
変数の型とは
PHP では、変数の型は自動認識されるので、 型の宣言をする必要はありません。 ただし、解釈が複数ある場合、例えば「10」は、 文字列としても解釈でき、また整数としても解釈できますね。 このような場合には、代入の仕方によって解釈が変わります。
(a) $value = 01 ; (b) $value = "01" ;
(a)の場合は、「01」は数字として解釈されます。 (b)のように「"」(ダブルクォーテーション)で括った場合は、 「01」は文字列として解釈されます。 どうなるかというと、(a)では保存されるのは「1」です。 数字としてみれば 01=1 だからです。 (b) では保存されるのは「01」です。文字列としてみると01≠1だからです。
なお、(b)のように文字列として定義しても、 下のように足し算させるときには、 コンピュータが自動的に数字として認識してくれるので、 エラーが生じず、「2」という答えが得られます。 なので、今の時点ではあまりこのことにこだわらなくても問題ありません。
$value = "01" ; $value + 1 ;
C 言語などでは変数の型の宣言が必要だったのですが、 いちいち指定するのは結構面倒でした。 PHP ではその苦労から解放されているので、 非常に使いやすいですね。 プログラムの面白さを知る、という観点からすると、 PHP は C よりもはるかに優れていますね。
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