近視とは

近視の仕組み

近視とは

近視(ここでは屈折性近視のことを指します)とは、 目から入った光の焦点が網膜よりも前にきてしまう状態をいいます。 カメラでいえば、ピンぼけ状態なので、像がぼやけて見えます。

屈折性近視は、水晶体が正常よりも厚く、光が屈折しすぎている状態です。 近くの物は、水晶体を厚くしてピントを合わせるため比較的見やすいですが、 遠くの物は、水晶体を薄くしてピントを合わせるため見にくくなります。

近視の場合、水晶体を調節する毛様体筋に余分な負担がかかるため、 疲れ目になりやすいです。

近視になる原因

近視になる原因としては、遺伝要因も考えられますが、 必ずしも遺伝が全てではありません。

遺伝以外の要因としては、近くの物を見てばかりいると、 近くにピントを合わせた状態に慣れてしまい、 毛様体筋の調節能力が衰え、 結果として遠くのものへピントを合わせにくくなる、ということがあげられます。 パソコン作業等は近くのものを見つづけることになるので、 ときどき遠くのものを見るようにしましょう。

視力と近視

健康診断の時などに視力検査を行いますね。 良く行われているランドルト式(C型の環を使う)では、 5メートル離れた地点から1.5ミリの幅を識別できれば視力1.0となります。

一方、近視の度合は、焦点の合う距離(物体の像がぼやけない距離) によって決まります。 単位はジオプターで、近視の場合はマイナスの値、遠視の場合はプラスの値になります。 焦点距離1メートルの近視(1メートルより離れた物体はぼやけて見える)をマイナス1、 50センチの近視をマイナス2、というふうに計算します。

したがって、視力検査の結果と、近視の度合は、相関関係はありますが、 必ずしも同じではありません。 例えば、(近視でなくても)乱視の人は視力が悪くなるからです。

近視矯正手術

最近では、角膜を整形することで、近視を矯正する手術(レーシック) が可能となっています。 近視矯正を考えている方はレーシック手術を受けるのも良いかもしれません。 詳しくは 近視矯正手術とは をごらんください。



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